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VS Code 1.91.0 起動できない問題は使ってる Mac の OS が古いことが原因だったのでバージョンを 1.90.2 に戻したら起動できた

2024年07月06日
2024年7月9日

VS Code が昨日(2024.07.05)頃から起動できなくなりました。

起動できなかった時の VS Code のバージョンは、アプリケーションフォルダにて確認してみたところ 1.91.0 でした。

私の VS Code の実行環境は M1(アップルシリコン)の Mac で OS は macOS Big Sur 11.6 です。ちょっと古い OS のまま使っています。

問題を解決するため「VS Code 起動しない Mac」 とかで検索してみたのですが、ターミナルで以下のコマンドを実行するとエラー内容が確認できるよ、という記事を見かけましたので実行してみることに。

/Applications/Visual\ Studio\ Code.app/Contents/Resources/app/bin/code --verbose

すると、以下のようなエラーとワーニングが吐き出されました。

[main 2024-07-06T00:39:10.648Z] [File Watcher (node.js)] Request to start watching: /Users/xxx/Library/Application Support/Code/User (excludes:, includes:, filter:, correlationId:),/Users/xxx/Library/Application Support/Code/User/settings.json (excludes:, includes:, filter:, correlationId:)
[3782:0706/093910.664336:ERROR:node_bindings.cc(162)] Fatal error in V8: v8::Template::Set Invalid value, must be a primitive or a Template
[0706/093910.668766:WARNING:process_memory_mac.cc(94)] mach_vm_read(0x16f784000, 0x8000): (os/kern) protection failure (2)
[0706/093910.775401:WARNING:crash_report_exception_handler.cc(235)] UniversalExceptionRaise: (os/kern) failure (5)
[0706/093910.775653:ERROR:directory_reader_posix.cc(43)] opendir /Users/xxx/Library/Application Support/Code/Crashpad/attachments/32c09d19-db24-4016-8023-9215701188dc: No such file or directory (2)

ターミナルの結果より引用

ワーニングは一旦スルーして、エラーに注目しました。

  • Fatal error in V8: v8::Template::Set Invalid value, must be a primitive or a Template
  • opendir /Users/xxx/Library/Application Support/Code/Crashpad/attachments/32c09d19-db24-4016-8023-9215701188dc: No such file or directory

この2つのエラー内容 + VS Code をキーワードに調査を進めていくと、どうも似たような環境の人( Mac OS Catalina や Big Sur を使用している人)が、同様の症状を報告しているのを Github にて発見しました。

v1.91 does not launch on Catalina or Big Sur due to Fatal error in V8 #219893
https://github.com/microsoft/vscode/issues/219893

このスレッドを確認していくと、解決策としては VS Code v1.90 に戻すことで改善する、ということが見えてきました。

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ということで、VS Code 1.90(https://code.visualstudio.com/updates/v1_90) のページを開き、Mac: silicon で VS Code 1.90 をダウンロードし、アプリケーションフォルダにコピー。

その後、VS Code を起動すると無事に立ち上がりました。

立ち上がった後に VS Code のバージョンを確認してみると、VS Code 1.90.2 と表示されていました。

Visual Studio Code 1.90.2

以上、無事に VS Code が起動して、めでたしめでたし、というわけなのですが、このまま放置していると VSCode の自動アップデートにより、また VS Code 1.91 にアプデされて起動できなくなってしまいます。

そのため、VS Code の自動アップデートを「切」にしておく必要があるかなということで、設定画面を開いて検索窓に update と入力し、アプリケーション > 更新 Update : Mode を none に設定しておきました。

Visual Studio Code アプリケーションの自動更新 none(オフ)

この解決策はあくまでも一時凌ぎの対応なので、今後の VSCode のアップデート動向(v 1.91.1以降で改善されるのか)を見守るとともに、そろそろ Mac OS を最新にアップデートする方がよいのかな、とも思った次第でした。

以上ですが、Mac OS Catalina や Big Sur を使っていて、2024年7月頃から VS Code が起動しなくなった!という方の参考になりましたら幸いです。

※ 当記事を参考に VS Code をインストールし直す場合は、設定ファイルのバックアップなどを行ってから作業されることをお勧めします。
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2024.07.09 に改めて Github のスレッドを確認してみたところ、ステータスが OPEN から CLOSE へと変更されていました。

内容を確認すると、Github 上にて バージョン 1.91.1 が配布されており、1.91.1 にアップデートすることで問題が改善する様子。

実際に VS Code を 1.91.1 にアップデートしてみたところ、無事に起動できました。

Visual Studio Code 1.91.1

VS Code 1.91.1 へアップデート後は、自動更新を none から start に戻しておきましたが、default(規定値)にしておくと、1.91.0 に戻り、また起動しないループにハマりました。

ので、VS Code 公式サイトにて正式版 1.91.1 が配布されてからアップデートし、自動更新をオンにする、というのが良さそうかな。

macOS Big Sur が見捨てられなくてよかったです。

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